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「いいね」ってホントに良いの?効率化を選び熟考を捨てた世の中。

なんでも『早い』世の中で、早い判断をする私たち。

人間の思考には2種類あって「早い思考」「遅い思考」に分けられます。

早い思考は目・耳に入る情報を右から左に処理する思考。あんまり自分で考えないで納得しちゃう思考です。遅い思考は自分なりに熟考して色々な可能性を模索して答えを出す思考です。

どちらの思考も大切でどっちかが悪いというわけではありませんが、今の時代「早い思考」に偏りすぎている気はします。トイレットペーパーがなくなるとSNSに投稿があれば一目散に朝から並ぶ人。誰かが炎上すれば一斉に叩く風潮。などなど。

情報過多の時代で一人の人が一日に処理する情報量が膨大な今だからこそ、一つ一つのことに時間を割いていられない。ほんとに良いかよく分からないけど、もしかしたら、あり寄りのなしかもしれないけどとりあえず「いいね」「♡」を押すムーブメントもその流れから来ている気もします。実際たいしたことない投稿にたくさんの「いいね」があると良いものと思っちゃう自分もまた今の時代に犯されてるなと思います。

また、今の若年層の中には自分が好きなもの、場所、人を瞬時に答えられない人が増えているそうです。色々な行動の目的が承認欲求を満たすことにベクトルが向いていて、その行為をしたことへの満足よりも、SNSへ投稿を挙げていいねをもらうことに満足してしまい、改めて自分が好きなものは何か考えてみると良くわからないそうです。

色々なものがスピーディーに展開されていく世の中は効率的な反面、誤った解釈を助長したり、外面ばっかり良くて中身がないものが世の中に増えていってしまうことが危ないなと感じます。

『遅い』を魅力的に感じ始めた人たち。本当のいいね。

早い世の中が完成しつつある今、最近は『遅い』を求めるムーブメントがふつふつと始まりだした気がします。

一つは会社のある都心を離れて、わざわざ田舎に住む人が増えています。雑誌で読んだ記事ですが、「時間がゆっくりと感じて色々と考えるのに向いている。家族や周りで出来た友達と話す時間が増えた」的なことが書いてありました。スローライフってやつですかね。今後、リモートワークの環境がより充実するとこういった需要は増えそうですね。

あとは、noteというサービスも少し前から流行りだしています。動画の時代と言われている今、あえてテキストを売りにするサービスが評価されているのも、じっくりと考えて自分のペースで落とし込んでいけるからかなと思います。

どのverからか不明ですが、最近iphone使ってると「今週の画面の閲覧は先週よりも何%減少しました。」的なお知らせも、スマホ以外のリアルを楽しんでといわれている気がします。

インスタも「いいね」の数が見えなくなって、本当にそれが良い投稿かどうかを判断する気持ちが以前よりも強くなった気がします。

キャンプ需要も高まり、あえて不便さを楽しむ人たちも増えました。

ない物ねだりじゃないですが、早い世の中が整備されたことで、上記の動きは遅い魅力に感度の高い人たちが気付き始めている傾向なのかなと思います。

Blogって『遅い思考』の訓練になる

正直言って自分もSNS上でいいねの数が増えると嬉しいですし、そこまで考えずにいいねを押します。お気に入りにも無数の投稿がストックされていますが、まぁ見返すことはありません笑

一方で最近、blog始めて一つの話題について2時間くらい考えてアウトプットする習慣がついてまさしく熟考という言葉がぴったりなくらい頭を使うようになりました。

しっかり考えて自分に落とし込んでいくことがこんなに楽しくて、日々成長を感じられるものだとは思ってなかったのでBlog始めて良かったなと思いました。

今後は、早い思考と遅い思考をバランスよく使い分けてこれからの時代を生きていきたいと思います(/・ω・)/