恋愛対象が人間でなけらばならないという法律はない
ってことで、対物性愛という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
誰もが持つ「これお気に入りなんだよね」という感情ではなく、その物に対して本気の恋愛感情を持つ人が少数派ですが世の中にはいます。
私もこの対物性愛という言葉を知り、実際にモノに恋をしてモノと結婚までしている人たちの話を聞いて、恋愛感情に対する考え方の幅が広がりました。
対物性愛の説明と実際にあったケースについてご紹介します。
- 対物性愛とは
- ベルリンの壁と結婚した人
- エッフェル塔と結婚した人
①対物性愛とは
『このぬいぐるみが好き。』と『このぬいぐるみを愛している。』の場合、後者が対物性愛です。
この対物性愛を語るにおいて、理解すると分かりやすいのが「LIKE」と「LOVE」の違いです。このぬいぐるみが好きという感情は誰もが一般的に持つ感情で、これを対物性愛としてしまうとほとんどの人が対物性愛者となってしまうからです。
「LIKE」は主にプラスの要素が多い感情です。可愛い・かっこいい・いい感じといった負の側面のない要素で構成されています。逆に「LOVE」に関してはベースは好きですが、時に不安・嫉妬・独占などの感情が溢れる傾向があります。
対物性愛の感情を有する人はこの「LOVE」の感情を「モノ」に対して持つ傾向があります。
そのモノから離れていると不安、他の人が使っていると嫉妬、独り占めしたいなどです。
その感情がどのように生まれるのかには諸説ありますが、過去に人を嫌いになる経験をしたり、そのモノに何か助けられた経験があったりといわれています。
LOVE IS FREEDOMなので全然気にしませんが、そういった感情もあるんだなと初めて対物性愛について知った時は思いました。
②ベルリンの壁と結婚した人
1979年からベルリンの壁と結婚を公言している女性がいるそうです。
ベルリン在住のマウワーさん。彼女は建造物に対して性的な魅力を感じる対物性愛者の方です。
彼女は6歳の時にテレビでベルリンの壁を見て恋に落ち、それからはお金を貯めてはベルリンの壁という名の彼氏に会いに行き、6回目のデートで結婚を決めたそうです。(建物との結婚は公的には認められていないのであくまで結婚を公言したということです)
その後、ベルリンの壁が崩壊した際は歓喜する人々をよそに、一人落ち込み悲しみに暮れたそうです。旦那さんをバラバラにされたんですから仕方ありません・・・
②エッフェル塔と結婚をした人
アメリカ人のエリカ・ラ・トゥール・エッフェルさんは約三年間の交際の末に、2007年にエッフェル塔と結婚しました。
彼女は最初は弓に恋をして、その次はベルリンの壁、最終的にエッフェル塔に恋をしてエッフェル塔とは法的な手続きをしたうえで結婚をしたそうです。
私は異性愛者として生活をしていますが、何かがトリガーになって対物性愛者になる可能性も大いにあります。
性的趣向はグラデーションであるといわれることがありますがまさにその通りだなと今回の話をしって思いました。