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【受診してみて思ったこと・知ったこと】NIPT-新型出生前診断

不妊治療を経て赤ちゃんを授かることが出来ました。(私は旦那です)

妻も35歳で世間的には高齢出産という部類に入ることもあり今回、新型出生前診断「NIPT」を受診し陰性という結果をつい先日確認しました。

NIPTの予約申し込みをしてから、検診、結果確認までの期間は言葉では表現しがたい感情が常にありました。本記事ではこれから受診を考えている方に向けて私達の経験が何らかの参考になるかと思い記録させていただきます。

目次

・「出生前診断を受診するか妻と話し合った」について

・「病院の選定」について

・「出生前診断を受診した」について

・「出生前診断を受診すべきかどうか」について

「出生前診断を受診するか妻と話し合った」について

不妊治療を経て、私達は子供を授かることが出来ました。7週目くらいの検診でクリニックから出生前診断に関する案内チラシをもらったと妻から見せられました。

この時は色々な検診の1つの選択肢としてこういうものがあるんだな位にしか考えておらず、妻とも高齢出産だから受診してみる?といった感じの会話をしたことを覚えています。

クリニック側に受診を希望する旨の電話をすると、一度説明を聞いてもらう必要があるから面談の予約をしてほしいとのことで、日時を決めました。

いざ面談の日時が決まると、具体性を帯びるようになり「結果が陽性になったらどうする」「何を知りたいから受診するんだっけ?」といった話し合いを妻ともしました。

本来で結果に対してどう向き合うのかという話をしっかりと詰めるべきだったかと思いますが、その辺りを言葉にしてしまうのが怖く曖昧な話し合いで終わってしまいました。

「病院の選定」について

不妊治療をしていたクリニックに訪問し、出生前診断に関する面談を行いました。20分程度の説明動画を見て、先生からも出生前診断の種類に関して説明を受けて、受診が出来る県内の病院をリストから選んで検診予約をするという流れでした。

先生から案内を受けて知った情報をまとめます。

①出生前診断にも種類がある

・胎児超音波検査
クリニックでよく行うエコー検査とは違い、30分ほどかけて赤ちゃんの首の後ろの浮腫みの大きさ、鼻骨の有無などを調べ染色体異常時の特徴がないかを確認します。

・クアトロテスト
赤ちゃんがダウン症候群(21トリソミー) 、エドワーズ症候群(18トリソミー)、開放性神経管奇形である可能性を1/100という数値で結果の確認が出来ます。検査方法としては妊婦さんの血液検査です。血液中の赤ちゃんを構成する成分、または胎盤をつくる成分を検査対象にします。

・NIPT
パトウ症候群(13トリソミー)、ダウン症候群(21トリソミー) 、エドワーズ症候群(18トリソミー)かどうかを陽性・陰性という結果で確認が出来ます。検査方法としては印譜さんの血液検査です。血液中の赤ちゃんのDNAの断片が検査対象となります。陰性的中率は99.9%と高いことから近年、受診する方が増えている検査方法です。

・羊水検査
妊婦さんのおなかの羊水をとって赤ちゃんの染色体のどこに異常があるのかを調べます。クアトロテストとNIPTとの違いは“確定検査”になる事です。あくまでクアトロテストとNIPTは確率の世界の話であり確定ではありません。ただ、羊水検査になると妊婦さんの採血ではなくお腹の羊水をとる必要があるため母体にも多少負担がかかることもあり多少のリスクがあります。

基本はクアトロテストもしくはNIPTを受診し、その結果によって羊水検査に進む流れが主とのことです。

②NIPT認証施設と非認証施設がある

非認証と聞くと違法な感じもしますが、それ自体は違法でもなく問題はないらしいです。検査精度自体も認証施設と差はそれほどないらしいです。

ただ非認証施設の中には出生前診断の知識があまりない医師が担当をすることもあり、その辺りの保証が認証施設はされているとのことです。

また、対応する施設によって1回の検診でOK、2回来院しなければいけない、結果の確認はオンラインでも対応可能など様々でした。

また、羊水検査まで受診が一気通貫で出来る、羊水検査はまた別の施設に行かなければいけない、なども違うのでそれぞれの特徴を知る必要があると思いました。

「出生前診断を受診した」について

前述のクリニックからの案内を受けて、家からも近い静岡市の病院にて出生前診断を受診することにしました。ちなみにNIPT認証施設です。

検診当日になり病院に到着すると、病院独特の雰囲気、においがあり一気に緊張・・・

診察室に入るとまずは30分ほど出生前診断に関する動画を見ました。その後、先生が来て「クアトロテスト」「NIPT」「羊水検査」の説明を改めて受けて、NIPTを受診するでいいか最終確認をされました。

NIPTの費用は20万円でそこには羊水検査の費用もすでに含まれているとのことでした。

そのまま、妻の採血に入るかと思ったら、まずは胎児超音波検査をしましょうとのことで、心の準備が出来ていなかった私は心臓がバクバクでした・・・

一般的な妊婦検診では診ない胎児の首の後ろの浮腫みの厚さや鼻骨の有無などを30分ほどかけて確認していきます。首の後ろの浮腫みが3.5mm以上あると染色体異常の可能性が高まるとのことでした。

先生もエコー画面を見ながら、特に目立った箇所はないですねとのことで一安心。私自身も初めて画面の中で赤ちゃんが動く姿を見ることが出来、その時に強く妻との間に子供がいることを実感したことを覚えています。

その後、妻は採血を行い2週間後に結果を聞きに来てくださいとのことでその日は終わりました。

そこからの2週間は言葉で表現することが難しい緊張が常にあり、様々な可能性をネット上で調べては常にもやもやしていました。最初は検診の1つ程度に思っていた自分を叱りたいです、、、初めてエコーで動いている姿を見て、自分が親になる事を再認識し嬉しい反面、結果に対して自分はどのように向き合うことが出来るのか。そもそも結果が出たから何がどう動くのか、自分は動けるのか。こんなに考えてしまうなら最初からNIPTなど受診しなければよかったのではないかなど。

そんなこんなで2週間たち、結果を聞きに病院へ再度訪問し陰性という結果を先生から聞きました。

「出生前診断を受診すべきかどうか」について

正直分かりません・・・・

1つ言えるのは、出生前診断を受ける前に「こうしよう」と夫婦間で決めていても考えはコロコロ変わっていきます。

あと、心配性な人はなおさらですが結果を確認するまでの2週間はどうしてもあれこれ考えてしまいます。だいたい出生前診断を受けるのが10週目~15週目あたりの方が多いので、診断結果を確認後もまだ妊婦生活は半分以上あります。その期間をどのように過ごすかなども診断結果によっては変わってきます。

費用も高くないので、安心を買う程度でとりあえず受けてみるかであれば今の自分から言うと受診する必要はないかなと少し思うのも正直なところです。

クリニックに連絡をすると有料で相談面談を受け付けてくれます。簡単な話ではないのでまずは自分で考えこまずにプロの意見を聞いたうえでご判断いただくのが最適かと思います。