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今の時代『共感』させた者勝ち。あなたに共感してくれる人はいますか?

商品の”価格・使い心地”の先にある『ユーザー体験』を大切に

ミニマリストの考え方が広まって、余分なものは買わないといった意識が若年層で定着しつつある一方でラグジュアリー市場の売り上げは依然として成長しているらしく、その売り上げを構成している年代がミレニアム世代、今後はそこにZ世代も入ってくることが予想されているらしいです。

年代別に見ると若年層の伸びが著しい。19年におけるラグジュアリーグッズの売上高の35%をミレニアル世代が占めており、25年にはそれが45%に上ると試算されている。さらに若いZ世代も、35年にはラグジュアリー市場の40%を占めることが予想されるという。 出典:WWD 「2019年のラグジュアリー市場は売上高4%増 中国と若年層がけん引」 https://www.wwdjapan.com/articles/997724

あれ?なんで高いブランドが売れてんの?余分なものは買わないのでは?

矛盾している・・・とか一瞬思ったんですけど、逆に考えるとミニマリスト傾向のある若い人たちからすると「高いブランド=余分なものではない」ということなんでしょう。

ここで重要になってくる考え方が「UX=ユーザーエクスペリエンス」です。

簡単にいうと、商品の”価格や使い心地”とは別にその商品を持つことで得られる”感動や印象””といったものを大切にする購買動機の考え方です。(もちろん価格や機能性も大切ですが)

そして今のミレニアム世代・Z世代は昔の人に比べて「自分はこうありたい。こういう考えであるということを主張したい」という思考がしっかりあるのでその考えが、『ブランド』の持つ確立された「身に着ける人にこうなってほしい」などといったコンセプトに共感して購買意欲が高まっているんだと思います。

伝統あるブランドとか、モードよりのブランドってそういったぶれない「軸」みたなものがしっかりあるからこそ、これからの時代はより一層需要が高まっていきそうですね。

共感してくれるって強い

私は服とかカバンが好きなので良く買いますが、ほとんどが直感で衝動買いです。だからあまりブランドとか知らず、お気に入りの服・カバンのブランドも良くわかりません。「それ自体」が好きだからです。逆に言うと次このブランドで買うかは分からないです。

でも、ある雑誌で「Hender Scheme」というアパレルブランドを紹介していて、そのブランドの考え方を読んで「分かる!そういうことだよね!」みたいな気持ちになって、一回も商品を見たことないのになんかHender Schemeというブランドが気になりだして、親近感を持ち始めました。

ちなみに「Hender Scheme」のコンセプトは以下です。

ブランドコンセプトは、社会的性差(gender)の分野に属する『デザイン』において、男女の性差にとらわれず、ジェンダーを超えて自由にデザインすること。そのため、すべてのデザインで、メンズとレディースの両サイズを展開をしている。なおサイズに関して言うと、実際のサイズをアウトソールの釘の数が表すというユニークな表記方法で知られる。出典:FASHION PRESS  https://www.fashion-press.net/brands/2464

(ちょうどこの時、男女差別問題を解決する仕事をやっていたのですごい共感しちゃったんですよね)

そして向かう先がインスタ。

金額表記なんてもちろんなく、統一された背景に整然と並べられた商品。

ブランドのバックボーンに共感して来ているからこそ、今まで直感だけで商品の良し悪しを判断してきた私ですが、その直感以外にすべてを肯定する感覚みたいなものがあって全部良く見えてくるんですよね。信者的な。。。

今度、実際の店舗にいって直接商品を見たいと思ってますが多分金額とかあまり気にせずに、良いものは良いよね!みたいな気持ちで買っちゃうんだろうな。そして揃えていきたくなるんだろうな笑

そういった意味で「共感」させるって今後重要な販売手法の一つだと身をもって体験しました。

名前を聞いてあ~聞いたことある!がブランディングではなくて、〇〇〇といったら◇◇◇だよねっていってもらえるのが一種のブランディングの肝かと思います。

あ~アラケンって聞いたことある。ではなく、暇なときに読むとちょうどいいブログといったらアラケンだよね~的なところに行きたいなと。

自分も誰かが私に共感をしてくれるようなセルフブランディングができるようになりたいです・・・涙